地域連携
医療法人社団ききょう会は、地域の医療介護施設と連携し、患者さんが住み慣れた地域で安心して生活できるよう、質の高い訪問診療・在宅医療から在宅ホスピスケア・緩和ケアを提供しています。
ケアマネジャーや訪問看護ステーション、病院の地域連携室の皆様と協力し、患者さんやご家族のスムーズなケアを支援します。
■医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーが協力し、患者さんや家族のニーズに応じた包括的なケアを提供できるよう協力します。 ■定期的なカンファレンス、ICT(メディカルケアステーションなどのシステム)を通じたスムーズな情報共有により、対応のスピードと質を上げられるよう努力しています。 ■患者さん一人ひとりに合った診療計画やケアプランとその調整により、患者さんQOLを最大限に高める支援を行います。 ■緩和ケア病棟とも連携することで患者さんにとって最善の医療が提供できるように選択肢を準備します。 |
提供する医療
訪問診療(在宅医療)
医師が定期的に患者様のご自宅を訪問し、診療を行います。 具体的な診療の内容等については下記ページをご確認ください。
在宅ホスピスケア・緩和ケア
終末期のがんや心不全などにおいて痛みのコントロールや症状緩和を行います。
ご自宅で最期の時間を迎えたい患者さんやご家族の希望を叶えるため、身体的、精神的、社会的なサポートを提供し、患者さんとご家族のQOLを向上させるための包括的なケアを行います。
モルヒネなどを用いた疼痛管理や酸素吸入、人工呼吸器、CADポンプを用いた点滴などの高度な医療的処置まで対応しています。
ききょう会が大事にする在宅ホスピスケア・在宅緩和ケアの考え方
当院の対象となる患者さんについて
訪問診療(在宅医療)を行う在宅療養支援医療機関には、特定の領域に特化した診療を行う「専門型」の医療機関と、専門を特定せずに広い領域で総合的に診療を行う「総合型」があるとされます。
専門型には例えば、循環器特化、神経難病特化、精神科特化、緩和ケア特化などがあります。
また、患者さんの中でも病状が比較的安定している医療依存度の低い方から、急変リスクが高い医療依存度の高い方まで様々いらっしゃいます。
在宅療養支援医療機関の多くは「総合型」で、様々な疾患を持つものの投薬等で病状が安定している患者さんに対し定期訪問を行っています。(上図のグレーの領域)
当院ではグレーの領域の投薬で安定しているが継続的な管理が必要な患者さんはもちろんですが、とくに医療依存度が高い在宅ホスピスケア・在宅緩和ケアが必要となる患者さんへの医療やケアを得意としております。(図のピンクの領域)
医療依存度は高いもののご自宅での療養を希望する患者さんや、入院日数の制限などで病院から退院せざるを得なくなった患者さんに対し、在宅でも高度な医療、在宅ホスピスケア・緩和ケアを提供しております。。
ききょう会は在宅ホスピスケアを推進しています
2007年のがん対策基本法施行以来、緩和ケア(在宅ホスピスケアの精神に基づいた緩和治療等のこと)は全国的に確立され、病院での専門的な医療サービスが一般的となっています。
また、終末期の患者さんが自宅や近隣の住み慣れた地域で過ごす「在宅ホスピスケア」が、ご家族と一緒に最期を迎えたいとの要望から注目されています。
在宅ホスピスケアでは、在宅医療、訪問看護、生活支援サービスなどが必要になりますが、適切な援助があれば、住み慣れた地域で最期までその人らしい生活を送ることができるのです。
在宅ホスピスケアの現状
在宅医療(訪問診療)を行っている医療機関は数多くありますが、当院のように患者さんの在宅ホスピスケア・緩和ケアに強みを持っている在宅医療機関は多くありません。
ホスピスケアを必要とする患者さんには高度な医療や専門知識が必要となり、ほとんど場合は病院にその役割を任せてしまっているためです。
一方、例えば日本国民における終末期の療養場所に関する調査では「自宅で最後まで療養したい」「自宅で療養して必要になれば医療機関等を利用したい」と回答した方の割合は約6割となっています。多くの国民が「自宅で療養したい」という気持ちを持っているのです。
つまり、国民の希望(自宅で療養したい)と現実(病院に入院)の間にギャップがあるということが分かります。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000156003.pdf(厚労省より出典)
当院では、このギャップを埋めるべく、できるだけ患者さんのご希望に沿えるよう、ご自宅でも高度な医療と精神的・心理的なケアを提供し、在宅ホスピスケア・緩和ケアを推進しております。
在宅ホスピスケア・緩和ケアでは医療用麻薬、輸液ポンプ、在宅酸素、中心静脈栄養、在宅輸血などを用いた高度な医療と、患者さんとその家族の心のケアが必要になりますが、当院では定期的な勉強会や訪問看護ステーション・ケアマネージャー・その他関連施設との地域連携により、病院に勝るとも劣らない「在宅ホスピスケア」を提供しています。
地域別クリニックのご紹介
連携医療機関
巣鴨ホームクリニック
東京慈恵会科大学付属病院、順天堂大学医学部付属順天堂医院、東京大学医学部付属病院、日本医科大学付属病院、がん研究有明病院、虎の門病院、都立大塚病院、東京都健康長寿医療センター、豊島病院 など
花畑クリニック
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター、国立がん研究センター東病院、 東京女子医科大学東医療センター、三井記念病院、都立駒込病院、 東部地域病院、苑田第一病院、綾瀬循環器病院、みさと健和病院、 八潮中央総合病院、友愛病院 など
伊奈クリニック
埼玉医科大学病院、彩の国東大宮メディカルセンター、上尾中央 総合病院、さいたま北部医療センター、藤村病院 など
東十条クリニック
東京慈恵会科大学付属病院、帝京大学医学部附属病院、明理会中央 総合病院、国立がん研究センター中央病院、花と森の東京病院、 東京北医療センター、赤羽中央総合病院、浮間中央病院 など